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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

「おいっ!!」



困惑していると、突然目の前が真っ暗になって、私は目を見開いた。



「なんだ、君は。」



その奥からいつもと違った少し低めの要さんの声が聞こえる。


不思議に思って私は身体を横にずらした。



ん……?



「吉岡くん…??」



何故か私と要さんの間に仁王立ちしている吉岡くんは背の高い要さんを見上げて、額に汗を浮かべていた。



「お、俺は、藤木のっ…同級生だよっ…!」



言い淀む吉岡くんを要さんは腕を組んでふん…と鼻で息を吐いた。



「ただの同級生なら、そこを退いてもらえるかな?」


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