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近くて甘い

第44章 White Prince and Black Prince

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思った以上の反響を受けた愛花は、いままで経験した事のないほどの高揚感を感じていた。



メイドとしての仕事をして…そしてお金をもらって…



そうやって生きてきた愛花にとって、仕事ではなく好きな事で評価されたことによる喜びは大きい。





「……プロって…感じだったぜ」




浩平の静かで優しい言葉に、愛花は思わず顔を上げた。




「まぁ…化粧のことは俺には分かんないけど」



「─────…」



「なんか野口…生き生きとしてて…かっこよかった」



ニッと笑った浩平の笑顔に、愛花は釘付けになっていた。



どうしてこんなに胸が高鳴るんだろう…



どうしてこんなに嬉しいんだろう…




どうしてこんなに…



浩平くんが




かっこよく見えるんだろう…






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