無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そりゃあ…大切にされてるって…日々実感はするけど…



「あんな風に優しく出来るなら、いつだってそうしていればいいのにって…私は思っちゃうけど…」


「バカねぇ…それじゃあ光瑠さんはいつ素の自分を出すのよ」


「………………」


「あの乱暴なのが素の光瑠さんなんだよ。今は、あんたのために、執事でも何で笑顔でやってる訳。あの切り替えのうまさ…やっぱり光瑠さんは大企業の社長で、大人なんだねー」



「分かってるよ…」




半分くらい。




でも、やっぱり光瑠さんだけ言いように言われているような気がしてなんとなく、不満が残っているのも否めなかった。




「A組は随分と盛況ねぇ…」



不意に、淑やかな声が聞こえてきて、私と梨子と愛花ちゃんが振り返った。




うわっ…綺麗っ…