近くて甘い
第47章 淡くて儚い
「……こんなに本があるけど… 世界の蔵書を考えると、ほんの一部だよ…?なんだか…途方もないよね」
「……そうですね」
彼女の頭の中は一体どんな事が広がっているのだろう…
独特の彼女の雰囲気とペースに、何か引き付けられる。
「よし!終わった終わった!」
はしごをゆっくりと下った恵美は、下から三段くらいの位置まで降りると、クルリと振り返って、要の方を見た。
「………なんですか?」
「いや…ここでやっと要くんと同じ高さか…と思って…」
楽しそうに笑った彼女の笑顔に見入られながら、要は自然と恵美の方に身体を近付けた。
シン…と静まり返った図書館。
二人の呼吸の音だけが微かに響く…
「……そうですね」
彼女の頭の中は一体どんな事が広がっているのだろう…
独特の彼女の雰囲気とペースに、何か引き付けられる。
「よし!終わった終わった!」
はしごをゆっくりと下った恵美は、下から三段くらいの位置まで降りると、クルリと振り返って、要の方を見た。
「………なんですか?」
「いや…ここでやっと要くんと同じ高さか…と思って…」
楽しそうに笑った彼女の笑顔に見入られながら、要は自然と恵美の方に身体を近付けた。
シン…と静まり返った図書館。
二人の呼吸の音だけが微かに響く…