近くて甘い
第49章 逃げ道
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言いたいことを言い終えた私は、ふぅっと息を吐いた。
酒田さんは少し困った顔をして、要さんは、楽しそうに笑いながら、私のことを見ている。
「……なるほどね…。なら仕方ないですね…」
「要さん…」
「意思も堅そうですし…あとは社長を説得出来れば…」
「それは…きっと“もう”大丈夫だろう…」
酒田さんの懸念に、要さんは、そう言ってスッと立ち上がった。
………?
もう…?
大丈夫って…?
訳が分からず首を傾げていると、要さんは、ドアノブに手をかけた。
「ねぇ…?社長…」
「えっ…?あっ…社長っ…いつからそこにっ…」
「っ……」
要さんが扉を開けると、腕を組みながらそっぽを向いて立っている光瑠さんがいた。
「………結婚が先延ばしになる訳じゃないですし…なにより、真希さんがそうしたいとおっしゃってるんですから…」
要さんがそう言って、光瑠さんの肩に手を置くと、光瑠さんは、はぁっと深い溜め息を付いて私の方へと歩いてきた。
言いたいことを言い終えた私は、ふぅっと息を吐いた。
酒田さんは少し困った顔をして、要さんは、楽しそうに笑いながら、私のことを見ている。
「……なるほどね…。なら仕方ないですね…」
「要さん…」
「意思も堅そうですし…あとは社長を説得出来れば…」
「それは…きっと“もう”大丈夫だろう…」
酒田さんの懸念に、要さんは、そう言ってスッと立ち上がった。
………?
もう…?
大丈夫って…?
訳が分からず首を傾げていると、要さんは、ドアノブに手をかけた。
「ねぇ…?社長…」
「えっ…?あっ…社長っ…いつからそこにっ…」
「っ……」
要さんが扉を開けると、腕を組みながらそっぽを向いて立っている光瑠さんがいた。
「………結婚が先延ばしになる訳じゃないですし…なにより、真希さんがそうしたいとおっしゃってるんですから…」
要さんがそう言って、光瑠さんの肩に手を置くと、光瑠さんは、はぁっと深い溜め息を付いて私の方へと歩いてきた。