近くて甘い
第49章 逃げ道
「あのっ…光瑠さんっ…私っ…」
反射的に立ち上がると、光瑠さんは、キッと強い視線を私に投げた。
「………二年だけだっ…」
「え…?」
「それ以上はもう許さないっ!」
「それって…」
思わず嬉しくてニヤつきそうになっていると、光瑠さんはさらに目を鋭くさせて私の肩を力強く掴んだ。
「何をニヤニヤしてるんだっ!俺は心が広いから後二年我慢してやると言ってるんだっ!ニヤニヤしている暇があったら少しは感謝の気持ちを──」
「ありがとうございますっ!!!!」
光瑠さんの言葉を遮って、光瑠さんの身体に思わず抱き着くと、頭の上からまた深い溜め息が降り掛かってきた。
「ったくっ…ふざけたことを言いやがってっ…」
「ありがとうございますっ…本当にっ…私嬉しくて──」
「うるさいっ!俺は不機嫌なんだっ!」
顔を上げたら、カッカしている光瑠さんが、また怒鳴ってきたけれど、そんなことを言いながら許してくれたことが嬉しくて、私はうふふと微笑んだ。
「今度はしっかり約束を守れっ!バカみたいに足を出したり、他の男としゃべったりするようなことがあれば──…」
「……大好きですっ…」
反射的に立ち上がると、光瑠さんは、キッと強い視線を私に投げた。
「………二年だけだっ…」
「え…?」
「それ以上はもう許さないっ!」
「それって…」
思わず嬉しくてニヤつきそうになっていると、光瑠さんはさらに目を鋭くさせて私の肩を力強く掴んだ。
「何をニヤニヤしてるんだっ!俺は心が広いから後二年我慢してやると言ってるんだっ!ニヤニヤしている暇があったら少しは感謝の気持ちを──」
「ありがとうございますっ!!!!」
光瑠さんの言葉を遮って、光瑠さんの身体に思わず抱き着くと、頭の上からまた深い溜め息が降り掛かってきた。
「ったくっ…ふざけたことを言いやがってっ…」
「ありがとうございますっ…本当にっ…私嬉しくて──」
「うるさいっ!俺は不機嫌なんだっ!」
顔を上げたら、カッカしている光瑠さんが、また怒鳴ってきたけれど、そんなことを言いながら許してくれたことが嬉しくて、私はうふふと微笑んだ。
「今度はしっかり約束を守れっ!バカみたいに足を出したり、他の男としゃべったりするようなことがあれば──…」
「……大好きですっ…」