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要さんに言われてなるほど…！と思った。


確かに光瑠さんの肌は透き通りそうなほど白いから、要さんみたいに黒いスーツなんか着たらそれが際立って不健康に見えそうだ。



グレーでも少し顔色悪く見えるんだし…



「───それにしても真希さん、」



突然手の甲に口付けられてドキリとした。



「はっ、はいっ…」


「ブラックのドレスも似合っていましたけど、ブルーも中々素敵ですね…」



っ…かっ、顔が近い…！



精悍な顔を近付けられて、クラクラと目が回りそうになっていると、光瑠さんが私と要さんの手首を掴んで強引に離した。



「ブラックのドレスなんかいつ着たんだっ！！！」



叫ばれてドキンっと心臓が跳ねる。



「あぁっ…えっとっ…」



あれは、一時期この家を出ていた時の話だ…



どう説明しようか困惑していると、要さんが光瑠さんに掴まれていた手首を振り切って、スーツをただした。



「社長、あなたには関係ありません…あれは真希さんと僕だけの思い出ですから──」



強く光瑠さんを見つめながら要さんが放った言葉に私は動揺してあわあわしていた。



「なにっ…!?!?
お前っ！俺に黙って一体いつ…っ」