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さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~

第3章 弐

「今日は、これから道場の方へ行かれるのですね」
 道場の行き帰りにここを通るのだとは、以前に話している。
 お都弥の声に、嘉門は我に返った。
 どうやら、自分でも刻の経つのを忘れていたようで、束の間の語らいのはずが随分と刻を過ごしてまったようだった。

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