テキストサイズ

さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~

第3章 弐

「申し訳ない、また、次の機会に」
 嘉門は小さく頭を下げ、踵を返した。
 知らぬ中に小走りに駆けながら、心では道場でひと汗流しての帰りには、またあのお都弥の笑顔を見られることに心躍らせていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ