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春の風

第2章 出会い


すぐに彼女は教室からでてきて
紙袋を差し出した

「涙とか鼻水とかでもうぐっしょぐしょのぐっちゃぐちゃだったけど、ちゃんと丁寧に洗ったから!
汚くないからね!」

そう必死に弁解する彼女に

つい笑ってしまった

「ははっ、お前おもしれーな」

「な、なによ!普通でしょ」

「いや、おもしろいおもしろい」

俺は口元に手を当てて、くくっとずっと笑っていた

「もー、そんなに笑わなくても!!」

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