テキストサイズ

春の風

第5章 部屋


「あの、宮野くんにお礼しようと思って………宮野くんは?」

「あー…ハル今日もう帰らされちゃってさ…つーか、停学になっちゃって」

俺の言葉に蜜花ちゃんは目を見開いた

「え!停学!?うそ…え、次いつ学校来るの?」

「二週間停学だから、そのまま夏休みなっちゃうんだよね……」

「うそ…お礼したかったのにな……」


どうしたものかな

お礼がしたいとか、これめちゃくちゃチャンスだよな?

こんなチャンス逃す訳にはいかない……

「あ!じゃあさ、ハルの家に行ったら?」

「えぇ!家!?」

「そ、あいつ怪我したまんまだからさ。手当てしてやってよ!お礼したいんでしょ?」

少し強引かもしれない。だけどせっかくだし…

「怪我…
そうだよね、あたしのせいで怪我しちゃったんだもんね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ