
春の風
第5章 部屋
んー、ちょっと強引すぎたかな?
でもせっかくのチャンスだし、これぐらいいいよな……
「ねー友基大丈夫それ?」
二人の元へ戻ると太一が声をかけてきた
「え?」
「ハル襲っちゃったりしない…??」
「いや、あいつさすがにそれはしないっしょ」
ちりとりにゴミを集めながら涼太が言った
たしかにそれは少し考えた。だけど本気で好きな子にハルはそんなことしないと思う
「…俺もやばいかな~と思ったんだけどさ、せっかくのチャンスだし……」
「まあ、ハルを信じるか………じゃ、ゴミ捨て行ってくるわ」
「お、よろー」
涼太はゴミ箱を持って教室を出て行った
