テキストサイズ

やばっ!

第2章 貴方好みのカラダ

春休みが始まって早9日。

それはそれはもう遊びまくっているあたし。

ショッピングにカラオケにスウィート巡り……他にも日帰りの旅行に行ったり。

とにかく遊びはつきないし、行きたいとこも欲しい物も尽きない。

でもやっぱりお金は尽きる訳で……

只今あたしのお財布の中身は野口さんが1人だけ……………


流石にまずい。
遣いすぎた。
両親はあたしにお小遣いくれないし、まさか空から諭吉さんや野口さんが降ってくる訳でもない。

『いやでも、もし降ってきた時の事考えて網、買っとこうかな…』


と、明らかにアホ丸出しのあたし。
夢みてないでバイト探すしかないか………



『そういや…前この辺りにアルバイトのチラシあったような…』

リビングの隅にある雑誌や新聞を入れてる入れ物をガサゴソと漁る。

『おっかしぃなぁ…確かあった気がしたんだけど〜』

仕方ない。お母さんに聞くかぁ。
台所で晩御飯を作っていたお母さんを呼んで聞いてみたところ

「あら、そんなの捨てたわよ?」
まさかとは思ったけどガックシ。
あからさまなため息ついちゃったよ。

そんなあたしを見たお母さんから救いのお言葉。

「叶ちゃん、バイト探してるの?お母さんいいバイト知ってるわよ?」

まさに神様、母様だ!!

これまでも何度かお母さんに勧められたバイトに行ってるけど、どれもいいとこばっかりでラッキーだった経験もある。

お母さんが持ってくるバイトだ!!いいものに決まってる!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ