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白姫と炎帝の恋

第4章 愛しい少女


でもそれは長続きしなかった。

陛下が殺された。

続いて、大好きだった白雄や白蓮までもが。

絶望だった。

自分を襲ったのは、ただひたすら絶望だった。

ひとり静かに涙を流す白瑛の姿を、毎日のように見た。

今まで泣き虫だったのに、突然白瑛に付き添って励ますようになった白龍も見た。

彼は強くなった。

まだ、その頃は彼が何のために強くなったかなんてわからなかったけれど。

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