
白姫と炎帝の恋
第4章 愛しい少女
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「白瑛」
「……………」
「俺は……」
「誤解だとっ!わかっておりますから!だから………」
「白瑛!!」
ビクッ
突然大きな声を出した紅炎に、肩が震えた。
「…………白瑛」
「紅炎殿?」
紅炎は、なにか書き物をしていたが、手を止めて白瑛に歩み寄る。
「俺は……白瑛、お前のことが、好きだ」
「私も好きですよ?」
白瑛は、にっこりわらって、ためらいもせずにそう告げた。
「違う。俺は、お前のことを愛してるんだ。昔から、そして今も、変わらずに」
