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あさちゃん

第2章 二人

自分達のことは棚にあげて、めちゃくちゃ言いたい放題の二人の姉。
確かにセックスに興味がある優にとって、誰とヤるかは非常に大切な問題だった。

しかし、その理想をも打ち砕く姉二人の発言に、優はげんなりしていた。

散々いじられた挙げ句、今度の休みの日にあさみを連れてこいとのこと。
飯をご馳走するって言えば大丈夫なんて言っていたが、最近の中学生が飯ごときで釣られる訳はない。

優がそう言うと、あずさと美里は、あさみの色白さをお肌の手入れの参考にしたいから、一度会ってみたい。そして、買い物→飯→カラオケで一緒に遊ぼうと誘えと優に命令した。

もう誘う動機や理由がぶっ飛んでいて、めちゃくちゃだった。

優自身は姉達が一緒にいることに乗り気じゃなかったが、あさみとの距離が近くなるかもしれないことには悪い気はしなかった。



その日の夜、優は妙な緊張感であまり寝つけなかった。

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