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あさちゃん

第14章 夏祭り(前編)

美里「ところでさぁ、アンタ…最近あさちゃんとはどうなの?」

優「どうなのって…あの後2回セックスしたけど?」

美里「おぉっ?マジか?」

美里は驚いてみせ、優の胸に預けていた頭を起こして、優を見つめた。

美里「で?どんなん?」

優「あさちゃん家でしたよ。気持ちよかったし、あさちゃんも悦んでくれた」

美里「ゆーの部屋には、もう連れて来ないの?」

優「いや、無理でしょ。何であんな目立つところに『アレ』があるの?しかも二つ」

優が指差したのは本棚。正確に言うと、並べてあるマンガを仕切りにして、コンドームの箱が三つほど積み上がっている。二つあるので計6箱。

そこには『あずさ専用・触るな』『美里用・減ってたら殴る』と、それぞれ書いてある。

優「あんなんあったら、あさちゃん呼べないよ。ってか、姉ちゃん達、堂々と意地張ってどうすんの?」

美里「え〜?だって〜…卒業記念に、ゆーのザーメンで妊娠したいしw」

優「まだあと一年以上あるやん…」

美里「あ…お姉ちゃんも、同じだと思う。『ゆーちゃんの赤ちゃん欲しい』って言ってたし」

優「なんかさぁ…なんかおかしくない?」

美里「普通に生きたって面白くないじゃん。自分らしく生きる!一回しかない人生じゃん」

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