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あさちゃん

第15章 夏祭り(中編)

夏祭り一日目。

優、あさみ、あずさ、美里の四人は繁華街に来ていた。

この日は踊りの団体が市内中心部を練り歩く為、交通規制が中心部全域で敷かれる。
よって、クルマの乗り入れは勿論、バスやタクシーも迂回路を通る。

美里「いっつも思うんだけど…よくこんなに人が来るよね〜」

優「ただの踊りなのにね」

あさみ「まぁ、露店が楽しみだから、良いんじゃないかな?」

あずさ「そうそう。たまには、こういう夜店の焼きそばとか食べたいよね〜」

美里「そういや、あさちゃん。今日は浴衣じゃないんだ?」

あさみ「はい。浴衣は明日の花火大会の時に」

あずさ「そうなんだ。まぁ、今日は前夜祭みたいなモンだしね」

四人はそれぞれ和気藹々とした雰囲気で、露店を見てまわる。

総踊りの時間はもうすぐなのだが、運営の段取りが悪いのか、未だに始まる気配すら無い。

優「ねぇ、みんな…踊り始まらないみたいだよね」

美里「あん?あぁ…んなもんどうでもいいよ」

あずさ「ほら、ゆーちゃんもポテトいる?」

あさみ「はい、優くん。たこ焼き」

優以外の三人は、食を満喫していた。

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