テキストサイズ

あさちゃん

第15章 夏祭り(中編)

優達は談笑しながら、プリクラコーナーに向かう。TVで見たタイプと同じ様なものが目の前にあることに、優は少しの感動と驚きを感じていた。

あさみ「ほら、行こ行こ」

あずさ「はいはい…行くよ〜」

あさみに手を引かれ、あずさに押される優。



楽しそうな雰囲気の四人を遠目から見ている玲於奈には、一つの考えがあった。

気弱な優を脅すには、玲於奈の稚拙なネタでも充分だと踏んで、そっと近づく。

優達が気付かずにプリクラを撮っているその側に近づき、撮り終わったそれを盗むと、そのままダッシュして逃げた。

それに気付かずに、そのまま2枚、3枚と撮っていく四人。



撮ったものをそれぞれ切り分け、三人は色々談笑していた。

あさみ「綺麗に撮れてる〜」

美里「ゆー…もうちょっと普通の笑顔出来ないの?」

あずさ「まぁ、写真写り悪いのはいつものことでしょ」

優『うーん…これって、面白いんかな?』

四人はすっかり総踊りのことなど忘れ、そのまま時間を潰し、帰宅していった。



ゲーセンから一人離れた玲於奈は、先に帰宅していた。

玲於奈「弟クンが困る顔が早く見たいね〜…山口はどんな反応するかねぇw」

玲於奈は部屋で一人笑いながら、優達のプリクラを見つめていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ