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あさちゃん

第15章 夏祭り(中編)

見覚えのある顔…それは山口あずさだった。

玲於奈『!?』

よく見ると、あずさ以外にも見たことがある顔が居る。その中には『可愛い顔つき』だと評した、弟・優も居た。

友人A「?…どうかしたの?」

玲於奈「…」

友人A「れお?どした?」

玲於奈「…ん?…あ…うん。ご、ごめん。先に帰ってて…」

友人A「あ、うん。分かった…じゃあね」

玲於奈「うん。気を付けてね」

それだけ言うと、玲於奈は四人に気づかれない様に尾行を始めた。

玲於奈『山口んトコの弟クンじゃんw…コレは面白そうw』



程なく目的地のゲーセンに到着した。

店内は広く、エアコンが効いていてなかなか快適だった。そこかしこにカップルや親子連れもおり、今日ばかりはここも通常の週末とは違う『お祭り騒ぎ』状態だった。

美里「結構人居るね〜」

あさみ「その割りには狭く感じないような…」

あずさ「一応、この辺りでは大きい方だからね」

優「耳が痛い…パチンコ屋みたい…」

美里「ゆーはあんまり来ないの?」

優「何年ぶりかな?小学校の低学年の頃に行ったくらいじゃないかな?」

あさみ「プリクラは知ってるよね?」

優「うん。TVで見たことはあるよ」

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