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なかなか入ってこない優の元に、あさみが駆け寄ってきた。そして、震える優の手をとると、強引に店の中に連れていく。
あまりに突然のことに優は驚き、そのままあさみに連れられて、店の中に入っていった。

店内は少し狭い感じのつくりで、優にとっては、窮屈な印象だった。しかし、それも意味が分かった。

店内を見てみると、カップルが身を寄せ合う形で、様々な下着を選んでいる。優とあさみの左側にいた二人は、完全に自分達の世界に入っていた。

優『うわぁ…これって、目のやり場がないっていうやつやん。俺なんか場違い過ぎるだろ』

優の考えを知ってか知らずか、あさみが優の腕にしがみつく形で体を密着させてきた。
優は店内の雰囲気と、あさみの女性的な柔らかい感触で、顔が火照り、頭に血が上った感覚にとらわれた。

そんな優に、あさみが話しかける。

あさみ「優くん、お姉さん達が呼んでるよ？」

優「え？ど…あっ、あっちね」

見ると、ある一画にあずさと美里が二人を手招きしていた。