テキストサイズ

あさちゃん

第7章 返答

翌日。優の中学校。

優はあさみに会うことが嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。あんなに直球で言われると清々しかったが、二人っきりではない場所で会ったら、どんな感じで接すればいいのかが分からなかった。

しかし、昨夜の美里のイタズラのせいで、あさみの告白に対する答えよりも、考えることはエロいことばかり。
下心全開で…あさみからの告白にOKすれば、色んなエロいことをしてくれるんじゃないか。昨夜の美里の行為以上のことを期待してしまう、悪い優がいた。

しかしそれを表に出せるほど、優は胆が据わっている訳ではない。単なるビビり。

さて、どうしたものか…そう思いながら下駄箱で上履きに履き替えていると、

あさみ「おはよう、山口くん!」

後ろからあさみが挨拶してきた。ビクッとなった優は、丁度上履きを履き替えている途中だった。片足立ちの状態で驚いた優は、そのまま前倒しになる形で倒れた。

あさみがびっくりして、

あさみ「や、山口くん!?」

と心配そうな感じで近寄ってくる。

優「お…おはよう〜」

優の気の抜けた返事にあさみは、

あさみ「気を付けないと。ほら、大丈夫?」

と、優を気遣ってくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ