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あさちゃん

第1章 新学期

そんなやりとりをしていると、別の女子グループがあさみに声をかけてきた。

女子A「あさちゃん、パソコン室の…」

あさみ「あ、分かったー。今行くよ。じゃあね、山口くん」

優「うん、それじゃあ…」

あさみと女子三名は、楽しげに話ながら教室から出ていった。優は少しドキドキしながらも、その後を見送った。

挨拶程度は女子と話をしても何とも思わない優だが、こんなに話をしたこと…特に、自分の顔をまじまじと見られながら話をしたということに、ちょっとした緊張感と何とも言えない感情があった。

これが、あさみとの初めての会話だった。

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