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あさちゃん

第9章 思惑

玲於奈は辺りをキョロキョロ確認しながら、アパートから出てきた。そして来た道を逆走し、山口家が見えない場所まで来ると、一気に安堵した。

玲於奈「何なんのよ、あのガキ。変な動きして!もう少しで、完全に顔覚えられるところじゃないの…」

一人でそう言うと、

玲於奈「クックッ…でもまぁ、いいわ。あの山口の家と、弟の顔、弟の女の顔はしっかりと覚えさせてもらったわ。さて…あのクソムカつく山口の泣き顔が見れるわw」

自分の世界に入っている玲於奈。その斜め前で、

通行人・子供「ねぇ、お母さん。あのお姉ちゃん、何か言ってるよ?」

通行人・母親「指差すんじゃありません!ほら、早く来なさい」

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