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あさちゃん

第10章 決意

それから数週間

優はほぼ隔週間隔で、あさみとデートを重ねた。

とは言っても、中学生のデートなんてたかが知れている。お互い自転車に乗って、15分程の距離の大型ショッピングセンターで服や小物類を見て廻ったり、市街地中心部で古着屋や大型の本屋を廻ったりと、デートというにはどこか可愛らしいものだった。

あさみとのデートを表立って応援していたあずさは、気になって仕方がなかった。優達が上手くいくかどうかを、後をつける形で陰ながら見ていた。

最初はバカにしていた美里も、姉のあずさが茶々を入れない様に見張るという大義名分を自分に言い聞かせ、更にその後を追った。

更にその後を追ったのが、秋本玲於奈。何とかあずさの弱味を握ろうと、そのネタ集めの為に尾行していた。

三人は、二人の可愛らしいデートに、それぞれの感覚・感情を抱いていた。

あずさ『ゆーちゃん…あさちゃんはエッチなこと待ってるのよ。自信持っていっちゃいなさい』

美里『何ぬるいことやってんだか…一発ハメないと、相性なんて分かんないのに…』

玲於奈『くーっ!何で山口の弱味握るために、こんなガキ同士のデート見なきゃいけないのよ』

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