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あさちゃん

第10章 決意

しかし、優の超絶奥手な清い交際は、あさみにとっても限界が近づいていた。

そろそろ優とのセックスを望んでいた。好きな人・優とのセックスを望むのは、当然の流れだった。

同じことを優も考えていた。ただ、優自身も初めてだし、知識もエロ本に載っていることしか知らない。
ましてやあさみが処女だったら…と思うと、痛がるのが目に見えている。エロマンガの様に、都合良く女の子が感じてくれるワケはない。

不安、好奇心、欲望、責任…様々なものが、優にのし掛かる。

こういう時、『練習』相手のあずさに打ち明ける方が、ベストな回答が貰えるのではないか。優はそう思っていた。
美里にも…と思ったが、美里は冗談で返答する可能性が高い。いや、むしろ絶対に茶化す。

優は、あずさに相談することに決めた。



その日の夜、優はあずさの部屋を訪ねた。ノックして部屋に入ると、あずさは机に向かって課題のレポートを書いていた。

優「姉ちゃん。今、手が離せないなら、また後から来るよ?」

あずさ「いや、大丈夫。少し待ってて。一区切りつけるから…」

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