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あさちゃん

第10章 決意

あずさはこの状況を望んでいた。心の深いところでは、本望だった。
美里から蔑まれた目で見られようとも、玲於奈から二人で写った写真を好奇な目で見られようとも…

男と寝た経験も、それなりにある。処女の様に、それを恥ずかしがる程の羞恥心も、どっかに吹っ飛んだ。

しかし、愛しい弟の真剣な頼み事…それも、男女の営みを教えて欲しいと頼まれるということに、何か照れの様な感覚を覚えた。

あずさ「ふぅ…分かった。『練習』ね。あさちゃんに悦んでもらう為の『練習』だからね?」

口では嘘をつくあずさ。その嘘を疑うことも無く、素直に信じる優。

ドアの鍵をかけ、二人はベッドに移動し、腰をかけて、至近距離でお互いを見つめ合った。あずさの本音としては、今すぐにでも優を押し倒して…という気持ちだったが、ここはじっと耐えていた。

あずさ「ゆーちゃん。セックスって、人それぞれやり方があるの。これが正解とか、間違いとかは無いの。だけど、最低限のことは守らないとダメ。特にあさちゃんとする時はね…」

あずさはあさみが処女だった時のことを踏まえ、優に説明する。

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