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夜のデート

第1章 夜のデート

「好きなの選んでいいよ」
パタンと扉を閉じると、ヒロがトイレの中心でイジワルに笑った。
わたしたちを取り囲む個室は4つ。
一番奥に洗面台があって、少しくすんだ鏡がわたしたちを映し出す。
「じゃあ、これ」
といって開いた先には、またいつもの空間が広がっていた。
地面に埋め込まれたそれをまたいで、わたしたちふたりが狭い空間に入る。
ヒロは扉を閉めると鍵をかけた。
ぎゅっと抱きしめられる。
頭をやさしく撫でられて、それからキス。
いつもの、エッチをする前にヒロがしてくれること。
ぎゅーっと抱きしめられると、制服越しにヒロの硬くなったアレがお腹に当たった。
「もう…エッチ」
そう言いながらヒロの顔を見上げると、エッチな顔をしてヒロがわたしを見つめていた。
「しよっか…ヒロ」

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