華姫と鮮血の恋
第2章 本音
「こんなにっ、好きなのに……っ、華、衣。」
泣きながら、紅覇は華衣を抱きしめる。
「ごめ、ん。華衣。僕、もう、ムリ…」
そういうと、紅覇はよりいっそう涙を溢れさせる。
「ごめんね、…っ」
謝罪を口にし俯く紅覇の唇に、柔らかい何かが触れる。
華衣の、唇であった。
「紅覇さまの、馬鹿、っ、謝ったって、もう、…許して、あげませんからっ……」
紅覇と同じようにボロボロと涙をこぼした華衣が、自分から紅覇に口づけをする。
「ん、ん、ん、…………………ん、ぅ」
自ら舌を絡める華衣に、また、紅覇の心はかき回される。