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華姫と鮮血の恋

第2章 本音


やがて、紅覇の唇は離れていく。

華衣は怯えていたが、紅覇の表情を見て、胸を痛める。

紅覇は………泣いていた。

愛が伝わらないもどかしさに。

奪われたつらさに。

愛しい人に一方的な行為を押し付けてしまう自分に。

「………っん!!ん、……………んっ、んぅ……、」

再び、キスが襲ってくる。

唇が離れると、紅覇は涙を流しながら、切ない言葉を吐いた。

「なんでっ、………なんで僕じゃ、無いんだよっ!!…」

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