華姫と鮮血の恋
第2章 本音
「嫌じゃ無かったのです。紅覇様の、優しい、暖かい手が心地良く、思わず、全身で紅覇様を求めてっ………!」
華衣は、涙を溜めて紅覇に告げる。
(ようするに、気持ちよかったってこと?なに、この可愛いの………)
紅覇は思う。
こんなに可愛い華衣が、自分を求めてくれたということに。
「華衣、僕の声を、きいていなかったの?」
紅覇は優しく問うが、華衣は赤くなってうつむくだけだ。
「じゃあ、何度でも言うよ、華衣……」
紅覇は、良いながら華衣を抱きしめ、その耳元に囁く。
「愛してる」
「誰よりも、何よりも、華衣を愛してる。」
(愛してる、愛してる)
「こぅは、さまぁ……」
華衣は、よりいっそう顔を赤くさせ、潤んだ瞳で見上げて、名を、呼ぶ。