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華姫と鮮血の恋

第2章 本音


華衣は、自分のことを強く抱きしめていた紅覇の腕を緩め、紅覇の瞳を見つめた。

「わたくしなどが、紅覇様と、寝台をともにするだなんてっ!とんだ、ご無礼を…………」

本当に、心の底から申しわけなさそうに華衣は告げる。

「わたくしが、紅覇様の寝室を訪れることすら恐れ多いのに………陛下の許可を得ない伽まで…」

「それは、…僕がしたんじゃん。僕こそ、ごめぇん。」

紅覇も、華衣に対して謝罪を述べる。

処女でないとはいえ、年端もいかない少女に手を出したのだ。

しかし、華衣は、紅覇の言葉に顔を赤らめて視線を逸らした。

「違いますわ………………だってわたくし、嫌じゃ、無かったんですもの……………」

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