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誘惑~甘美な秘蜜~

第1章 201号室

煙草を左手に持ち変え、アヤコの肩を抱こうとすると、アヤコは、そのままコージーの膝の上へとなだれ込んだ。

コージーはそれが当たり前のようにアヤコのしたいようにさせて、自分は昼ドラが流れているモニターを眺めていた。

「ねぇ?」

アヤコがモニターを眺めながら、コージーへ話しかけた。

「ん?」

「この時間やってるドラマって…、爽やかなドラマってやらないよね?」

「爽やかなドラマを見たいと思う人より、泥沼な物を見たい主婦が多いからだろ?アヤコみたいにな。」

「もうっ!」

身体をコージーから離し、顔を少し膨らませて怒ったようにみせるアヤコを、

「そんな顔も可愛いぞ。」

そう言って、アヤコの頭をくしゃくしゃにして、アヤコの身体を抱き寄せるコージー。

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