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誘惑~甘美な秘蜜~

第2章 202号室

「違うよ。もし…の話しになるけど、他の人だったらこんな風にならなかったと思う。初めて会ったけど、なんだか恋人みたいに過ごしてくれるエミだから元気になったんだ。」


タカシの真っ直ぐな目が、エミの顔から外れる事はなかった。
ベッドの上でゆっくりと立ち上がると、タカシの頭を遥かに越える高さで、エミはタカシの頭を抱きしめた。
抱きしめた胸元に埋もれながら、タカシもエミの身体を優しく抱きしめ返し、エミの優しさが、タカシの心の中にあるモヤモヤとしたモノを払拭させてくれていた。

二人は、何も言わず唇を重ね、舌を絡ませ、互いの唾液を交換しあうように何度も何度も唇を重ねていた。

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