テキストサイズ

histoire d'amour eternel

第10章 蒼の世界




“君”は離れていこうとするけれど



“君”という存在は、一向に私から離れて行こうともしなくって。




“君”という存在から逃避するために瞳を綴じて心も綴じたはずなのに。



それでも浮かぶのは、やっぱり“君”で。




君の特徴的な眉毛や。


君の独特の喋り方。


君の温もり。




君への愛。





君から離れられない自分に苦しくなって。

全てを“私”だけに向けるように身体を更に小さく丸めて


“私”という殻を作る。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ