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histoire d'amour eternel

第10章 蒼の世界




殻を作り、視力も聴力も。

五感全て遮断したつもりでも。



時折、鳴り響く携帯音に無駄に反応してしまう。



その都度、携帯を手に取り画面確認。



「…………。」



君じゃないと分かり、携帯をベッドに放り投げた。


それを数回繰り返した後


苛立って携帯の充電をも遮断してしまおうと

足元に投げた携帯を手に取り、電源へと手に掛けた時




「あ………」




“君”が舞い降りた。






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