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histoire d'amour eternel

第10章 蒼の世界





別に。


そんな特別な事が書かれてたわけじゃない。


甘い甘い、歯の浮くような事が書かれてたわけでもない。


ただ



“大好き”



そう書かれてただけ。



だけど、この一言で無だった私の心の中で何か音を立てた。





――――その瞬間。





私の視界に映し出す山々は、緑々しい、いつもの優しい山のカラー。


隣りの屋根も太陽の光に反射して、見事なる赤へ。


走る車も、赤や青、白と色鮮や。




そして。








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