
histoire d'amour eternel
第11章 証
そんな君に少し怯えつつも
「宜しく…デス」
おずおずとペコリと頭を下げた私。
「宜しく~」
無気力な声で、適当な風に言葉を返しながらふにゃりと笑った君に
この時、胸の奥がトクンと小さく……。
本当に本当に、小さく音を立てた。
怖い。
キレ男。
そんなイメージを一瞬で私に植え付けた君。
だけど、10分も経たないくらいで何故か君と意気投合。
「え!?で、結局それ、何のキャラに似てんの?」
「アンパンマン!」
「は?!何じゃそりゃ」
作業覚えなきゃいけないのに、君との私語が妙に弾んじゃって。
教育1日目。
仕事内容なんて殆ど私の頭の中には無くて。
何が残ってたかというと
職場の男の子がアンパンマンにそっくり。
ただ、これだけ。
