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histoire d'amour eternel

第11章 証

案の定、ツッコミを入れながら近くの岩に腰を掛け、煙草に火を点け吹かす君。


「吸う?」

「あ、ううん。持って来てるから」

「あーね」


君の隣りに座って、煙草に火を点ける。

灯りも何もない中、2つの火が真っ黒な世界の中ポツリと浮かび上がって見える。


白い煙を吐き出しながら、私はずっと考えてた。



君は…毎日、こんな闇の中1人で何してたの…?


1人で何を思ってたの…?


こんな寂しい場所で、君は1人何を考えてたの……?


かろうじて見える君の横顔をチラリ。


水平線より見える事のない“向こう側”を見つめてるようなその瞳が何とも言えなくて。


何だか、そのまま君が真っ暗な闇の中へ消えちゃうような気がして。


君が、スッと居なくなるような焦燥感に駆られ




「私が居るよ?」




思わず君の手をギュッと握った。


君が消えちゃわないように。

君が1人にならないように。

今、私という存在に気付くように



君の手をギュッと力強く握った。






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