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histoire d'amour eternel

第11章 証

君は一瞬、驚いたような顔をしてたけれど。

直ぐにフッと軽く笑ってみせて。

君の手を握る私の手を、君もギュッと握り返して、一言。




「泣き虫のお前を置いてどこ行くんだっつーの」



ふわりと首を傾げて笑って

私の頭をポンポンと優しく叩いた。




―――この日の、夜。





【俺、お前の事好きだわ】





たった一言の言葉を私に遺して。







君は、私が居るこの世界から姿を消した。







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