histoire d'amour eternel
第23章 星 *hikari*
もしかしたら……。
俺の傍にいつも輝いてた“星”は
掴んでると思っていたけれど、実は掴めてなかったのかもしれない。
掴めたと思ってるだけで、指の隙間から俺が気が付かないだけで擦りぬけていたのかもしれない。
そして、その星は、いつも俺の前で耀く、そして儚く優しく煌めいていたのかもしれない。
思いつく“かもしれない”を浮かべながら
それでも、最後頭に浮かぶは
どんな星や月も敵わない、君の笑顔。
綴じてた瞳をゆっくりと開ければ
沢山囲う人混みの上に、俺の願いが届いたのか1つだけ輝く、星。
その星を見上げ、思わず口角が上がる。