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histoire d'amour eternel

第28章 紫丁香花

「楽しみに待ってるね♪」


ニカリと君に笑みを向ければ


「まぁ、死ぬまでには渡せるよう頑張るよ」


なんて、どれだけ待つんだ?と思うような言葉を言う、君。


だけど、君なりの照れ隠しだって事


私は知ってる。



「うん!待ってる」


「おばあちゃんになるまでには迎えに行かなくちゃね」


「ぜ、是非そうしてください?」


「大丈夫」


「………何が?」


「おばさんになっても、」


「?」


「おばあちゃんになっても、」


「うん…?」


「俺は好きだから」



言い終わると同時に私を抱き寄せ

優しくギュッと胸の中へと納まる、私。


君の鼓動と、君の優しい温もりが伝い


ドキンドキンと、鼓動が高鳴る。







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