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I'll protect you.

第16章 夏休み



カナの家に着くと、
カナのお父さんとシン君とコウキ君でテント張りをしていた


太陽がさんさんと照りつける中、みんな汗だくになりながら作業をしている


私とカナはその作業を見ながらベランダでカキ氷を食べる


いちご練乳のカキ氷…


…美味しすぎるでしょ!!


その美味しさにカキ氷を一気食いしようとした瞬間


「それ、いちご練乳!?」


テントの骨組みを作っていたシン君が突然大きな声を出した


『う、うん。そうだよ?』


私がそう答えると、シン君はまるで子犬のように目をキラキラさせてカキ氷を見ていた


『…食べる?』


私がそう言うとシン君は尻尾が見えるんじゃないかって思うくらいルンルンで駆け寄ってきた


「コウにバレる前に食わせてくれ!」


え!?食わせるって!?

シン君、両手塞がってるもんね…

ってことは私が食べさせるんだよね…

想像しただけで

は、はずかしい…!!

顔が真っ赤になってるのが自分でもわかる…


シン君の顔が私の目の前に近付いてきて
最終的にヤケになった私はシン君の口に大量のカキ氷を放り込んだ

それでも、シン君は美味しそうに食べていて

小声で私だけに言った


「ありがと!」


その極上の笑顔に胸が高鳴った


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