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I'll protect you.

第22章 ユウと優




「でも…


優ちゃんが転校してきたのは


俺が小学四年生の時だ…


お前らの前から消えた


小学一年生の夏休み明けじゃない…」




…どうゆうことだ


ユウに何があったんだよ…




「その時のユウの苗字は姫路か?」



シンはベッドに腰掛けながら静かに言った



「その時はもう藤宮だった…」



ユウの父さんの苗字は姫路…


なんで藤宮になってんだ?



「苗字のことは俺も気になって母さんに聞いた。


だけど、うちの親戚には


藤宮なんて苗字はいなかったぞ。


だから、ユウは母親を亡くしてから


誰に引き取られたかわからなかったんだ」



父さんのとこに行ったんじゃないのか?



苗字変えたのか?


でもなんで?


わからないことだらけだ…



すると、シンが呟いた




「ユウの父さんが再婚したなら話は別。

しかも婿入りでな。

それなら苗字も変わるし、

転校だって有り得るだろ」




すると、涼太の表情はみるみるうちに暗くなった


そして、涼太の低い声が響いた














「…優ちゃんのお父さん


中2の時に亡くなったよ…」






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