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I'll protect you.

第22章 ユウと優





「お前…顔どうしたんだよ…」



俺が言う前にコウが言葉を発した



涼太の顔は、今日俺が殴られたよりもっと酷い



絶対に素手で殴られてつくはずがない無数の傷が幾つもついていた



「これでも、三日間で大分よくなったんだけどねー」



傷を触りながら苦笑いする涼太



今やっとわかった


涼太が休んでた理由も


マスクを付けてた理由も


誰に殴られたのかも


ユウを想う気持ちも全部




涼太も、俺らと同じなんだ




1人じゃ、ユウを助けられなかった無力さ




俺は知ってるよ、涼太




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