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I'll protect you.

第23章 月曜日




その声にユウがビクッと肩を震わせて、俺の背中に回す手に力が入った。



…こいつか。



怯えるユウを安心させたくて精一杯の笑顔を向けた。


それでも、心配そうな目で俺を見つめるユウを、そっと離してカナに預けた



そして、一歩ずつユウに近付いてくるお兄さんを遮って向かい合う



「ユウをもう自由にしてもらえませんかね、先輩。


…いや、お兄さん。 」



ガムをクチャクチャさせながらユウのお兄さんは、親指を立てて、俺を外へと誘導した




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