I'll protect you.
第24章 今と昔
しばらくシン君と和気藹々と話していると注文していたジャンボパフェがきた。
『「デカい」』
2人で顔を見合わせながら言うとどちらからともなく吹き出した。
だって、このパフェ私の顔よりも大きいし…
シン君なんて携帯とパフェを比べてそのデカさ驚いていた。
私達はお皿にパフェを取り分けて溶ける前に!と言って黙々と食べ始めた。
これ晩ご飯だわ…
シン君は私が一杯目を一生懸命食べてるうちに、既に三杯目を食べ終わっていた
「あれ?もうご馳走さま?」
『まだ食べれます!』
「そうこなくっちゃー
さすがユウだねー」
私もシン君に負けじとパフェをひたすら食べ続けた。
でも、シン君のペースは全くおちなくて…
私は三杯でリタイヤした。
『もう食べれない…』
私、頑張った方だと思う…
するとシン君はキラキラと目を輝かせながらニコッと笑った
「これ全部食べていいの!?」
『う、うん。どうぞ…』
私がそう言うとシン君はまるで子犬の様にパフェをガッついて、あっという間に完食してしまった。
「ごちそーさん」
そう言って腕時計で時間を確認
「そろそろ出ようか」
私達は会計を済ませ、店を出て座れるところを探して歩く。
「てか、家の人に連絡しなくて大丈夫?」
『一人暮らしだから大丈夫だよ!』
「ユウも一人暮らしなのか。
飯と洗濯が一番めんどくせぇよな」
シン君は近くにあった小さな公園のブランコに座って、洗濯しなきゃなーと言って項垂れはじめた。
ご飯はほとんどコウキ君が作ってそれをみんなで食べてるとか…
どこまでも仲良しな三人が想像できて勝手に口元が緩んでしまう
すると、シン君は思い出したかのように言った。
「同じ駅なら家も近いだろうし、
ユウも一緒に食う?」
…え?
また、みんなで一緒に…
でも、あれは子供だったからで今はどこにでもいる男女
そんなのいいのか私…
私が悩んでいるとシン君が笑いを堪えていた。
「そんな考え込まなくても何もしないから!
カナもいるし!」
『カナがいるなら安心!
じゃあ、行ける時だけ行くね!』
そんなこんなで、私達は晩ご飯を食べる約束をした。