
I'll protect you.
第24章 今と昔
シン君は体を離して、私の頭をまた撫でた。
体が離れた途端、シン君と触れていた部分が冷たくなって、寂しくなる
もっと抱きしめてほしいなんて欲張りなことを思っている自分が嫌になる
ふと、シン君を見上げると心臓がうるさくなる…
あの海で最後に2人で話したあの夜
シン君の言葉たち
私が大好きだった
目を少し細めて笑う優しい笑顔…
何も声を発さないシン君からあの時の言葉一つ一つが蘇る
”四人全員いての本当の楽しいだよな!”
”俺はいるから、絶対に負けないで”
10年間、どこかに仕舞いこんでいた感情
なくなったと思っていた想いが
”俺らがユウを守るよ。”
私の心の中に今も変わらずにあった
