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I'll protect you.

第24章 今と昔




「泣き虫」


シン君は10年前と同じ言葉を口にして、私の涙を長い指で拭った



あの時、私はシン君とずっと友達でいるって決めたんだ


シン君を失いたくない一心で…



でも、本当は…?



シン君の一番になりたかったはずでしょ?



でも、シン君の一番は私ではない。



私がいない10年間の中で、



シン君には大切な人ができた



紛れもない事実…




こんな気持ち



気付くんじゃなかった




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