I'll protect you.
第26章 お兄ちゃん
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自分の家のドアを開ける。
「どうぞ。」
『おじゃましまーす!』
そう言ってズカズカ家に入って行くユウ。
10年の空白を感じさせないユウの馴れ馴れしさが懐かしい。
『これ懐かしー!』
部屋中にあるものを物色するユウを気にもとめずに俺は部屋着に着替えた。
タンスからジャージとTシャツを出してユウの顔に投げつける。
「スカートのひだグチャグチャになるよ。
てか、既にグチャグチャだから脱げ。
アイロンくらいかけてやる」
『本当に!?
じゃあ、着替えるからあっち向いてて!』
「…俺が出てくからいいよ」
さすがに、ユウも高校生だもんなー…
昔はよくスッポンポンで、はしゃいでたな…
あぁ、懐かし。
そんなこと思いながら廊下でユウの着替えが終わるまで待っていると、廊下のドアが開いた。
『やっぱり、ブカブカだね〜』
そう言ってスカートを持ってユウが俺に歩み寄ってきた
「そりゃあね。俺も大きくなりましたから」
俺はユウのスカートを取り上げてアイロンをかけはじめた。
ユウはニコニコしながらこっちを見てきて、気になって仕方ない。
「どーした?」
ユウは嬉しそうに笑った。
『やっぱりカナは、
私のお兄ちゃんだなぁーって!』
そう言った直後、ユウの顔から笑顔が消えた。
『カナとあの人は同じお兄ちゃんのはずなのにね』
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自分の家のドアを開ける。
「どうぞ。」
『おじゃましまーす!』
そう言ってズカズカ家に入って行くユウ。
10年の空白を感じさせないユウの馴れ馴れしさが懐かしい。
『これ懐かしー!』
部屋中にあるものを物色するユウを気にもとめずに俺は部屋着に着替えた。
タンスからジャージとTシャツを出してユウの顔に投げつける。
「スカートのひだグチャグチャになるよ。
てか、既にグチャグチャだから脱げ。
アイロンくらいかけてやる」
『本当に!?
じゃあ、着替えるからあっち向いてて!』
「…俺が出てくからいいよ」
さすがに、ユウも高校生だもんなー…
昔はよくスッポンポンで、はしゃいでたな…
あぁ、懐かし。
そんなこと思いながら廊下でユウの着替えが終わるまで待っていると、廊下のドアが開いた。
『やっぱり、ブカブカだね〜』
そう言ってスカートを持ってユウが俺に歩み寄ってきた
「そりゃあね。俺も大きくなりましたから」
俺はユウのスカートを取り上げてアイロンをかけはじめた。
ユウはニコニコしながらこっちを見てきて、気になって仕方ない。
「どーした?」
ユウは嬉しそうに笑った。
『やっぱりカナは、
私のお兄ちゃんだなぁーって!』
そう言った直後、ユウの顔から笑顔が消えた。
『カナとあの人は同じお兄ちゃんのはずなのにね』